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zoom RSS 確信犯で「隠す」エンジニア

<<   作成日時 : 2008/02/04 02:44   >>

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ある本を読んでいて、こんな記述に出会いました。
「専門家は嘘をつくから、信用できない」

この言葉は、原発の放射能漏れでの対応を
指してのコメントとのことでしたが、
少し本を読むのを止めて、考えてしまいました。

というのも、明らかに自分や会社の保身を
狙った嘘は論外ですが、エンジニアとして
保身でなく社会全体の利益を考えても、
どうしても、ある事柄を隠したりせざるを得ない
状況が存在するからです。


例を出してみましょう。

例えば、原発の敷地内で放射能反応が
大きいところがあったとします。

量は通常自然に存在する量の100倍です。
ただし、そのさらに100倍の量以下だと
(つまり自然界に存在する量の10000倍)
人体には影響がないことが確認されていた
とします。

ここで、専門家(エンジニア)としては、
体にも影響せず、原因もわかっているので、
問題ないことは確信している。

しかし、事実を公表すれば、マスコミ等で
「自然界の100倍」という部分のみが注目され
電力供給停止などの重大な影響が予想される。

こんな状況で、電力の安定供給、ひいては
社会の安定のために、この事実を隠すこと
を選んだエンジニアを責められるでしょうか。

「嘘」はいけない、の一言ですまして
いいのでしょうか?


一般化すると、このような「隠し」には
次の特徴があります。

@ ある現象について、公開してしまうと
   大きな社会的損失が発生する。

A その現象は問題ないことを専門家
   自身は確信している。

B 説明する対象には、その現象を
   理解する能力がない。

正しいことは必ず理解されるから
説明すべきだ、という意見もあるでしょう。

しかし、そうでないことは歴史が語っています。
ガリレオが「それでも地球は回っている」
と言ったように、正しいことを必死で訴えても
理解されないことはたくさんあります。


隠すことを良いとまで言う気はありませんが
「嘘は方便」ともいいます。
このような判断をしたエンジニアを
一方的に責めることはできないと思います。

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