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zoom RSS 未来の製造業のキーポイント

<<   作成日時 : 2009/09/10 06:21   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

現在、大不況が訪れていますが、この不況を抜けたとき
いったいどんな世界が訪れるのでしょうか?
次世代の製造業とは、ということを考えてみたいと思います。


まず、私が勤務している半導体産業。
現在はとても苦しい状況です。

そして、その中モチベーションをあげるために、必ず言われるのが
「半導体は産業のコメだから大丈夫だ!」
という言葉です。

半導体は、電子部品そのものともいえる基幹部品です。
もし半導体がなくなれば、電気製品と名のつくもの
すべてが動かなくなってしまいます。
携帯電話やテレビが使えないのはもちろん、
車や電車も動きません。

この言葉は、そんな重要な部品なんだから、
衰退するわけはないじゃないか、という理論なのです。


しかし、この言葉を聞くたびに、僕は首をかしげてしまうのです。

半導体は重要な部品ですが、日本にはそれ以上に重要でありながら
衰退してしまっている産業があります。

それは「農業」。
これが人間にとって、一番大切な産業であることは言うまでもないでしょう。
でも、日本の農業は過疎、高齢化、低賃金。
残念ながら衰退の一途をたどっています。

それを考えると、重要だから大丈夫だ、という考え方は
明らかに間違いであることがわかるでしょう。


それでは、製造業の未来はどう切り開いていけばよいのでしょうか?
ここでも、農業と対比させて考えたいと思います。

農業は、業界全体としては残念な方向に向かってしまっていますが、
その中でも、成長の真っ只中にある人、会社は確かに存在します。

例えば、有機栽培や産地に密着した農業。
栽培者の写真がついた野菜とか、ありますよね。
こういうものは高価格でも売れていきます。

その中に次世代の製造業を切り開くヒントになるものはないか?
私はその本質は「ストーリー」ではないかと考えています。

例をあげて説明したいと思います。
ご存知かもしれませんが奇跡のリンゴというベストセラーがあります。

この本は、木村さんという方が無農薬りんごに情熱をそそぎ、
一時はうまくいかずに自殺まで考えたそうですが、
ついに無農薬りんごの栽培に成功したという感動の物語です。

この本を読んだ人が、りんごを買うとします。
目の前にあるのが、木村さんのりんごと他の農家が作った無農薬のりんご
ものとしては同じものだったとします。

木村さんのりんごは600円、他農家が作ったりんごは300円
さて、どちらを買うでしょうか?

私だったら、迷わず木村さんのりんごを買います。
みなさんも額は人それぞれ違うかもしれませんが、
木村さんのりんごの方に、より価値を感じると思います。

それでは、この価値はどこにあるのでしょう?
それは自分がこの人の作ったりんごを食べたという満足感。
または他の人にネタとして話すことができる。
つまり、単なる農作物を越えた、ストーリーの部分で
付加価値がついているのです。


そう考えると、日本のトップメーカーがiPODに勝てない理由が、
浮き彫りになってきます。

性能でもデザインでもなく、アップルという会社のストーリーに
負けてしまっているからだ、私はそう思うのです。



そして、不況後はストーリーで付加価値がつく時代が
本格的に訪れると考えています。

ですから、エンジニアも物語を語れるようにならなければいけない。
それが、私がブログで情報発信を続ける、一つの理由です。




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