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zoom RSS 数学は病気だ

<<   作成日時 : 2010/03/27 23:44   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2


先日、数学が専門のある人のお話を聞きにいったのですが、
そこでびっくりするような言葉が飛び出しました。

数学は病気だ。
数学をやっていると他の学問がバカに見えてくる。


しかし、あとの言葉を聞いて、自分でよく考えてみると
その意味がなんとなくわかるような気がしてきました。


数学には他の学問と大きく異なる特徴があります。
それは「完全」であることです。


それは、具体的にはこんなことです。

例えば、文学で、ここで作者はこんなことが言いたいのだ。
という話をしたとします。
でも、他の人は別の感じ方をするかもしれないし、
本当のところ、著者がどう考えたのかは本人でないとわかりません。

自然科学であっても、薬学などで、
この薬を飲めば、この病気に効果がある、という結論を出しても、
治る人も多いですが、治らない人も存在しているのです。

さらに、物理という、比較的完全性が強い学問でさえ、
シュレディンガー方程式がニュートンの運動方程式を取って変えたように
今まで完璧と思われていた理論が覆ることもあるのです。


一方、数学という論理体系では、
黒といえば全てが黒、1つとして例外はありません。
また、(間違えさえなければ)一度証明されたことは、絶対に覆りません。

数学を心から愛す人というのは、
こんな学問体系に心を奪われた人、と言えるかもしれません。


そんな世界の住人からは、外の世界がバカに見えるというのは
なんとなく理解できるような気がします。

すなわち、完全になりえないものを研究して何の価値があるのか?と。


ただし、世の中は完全でないのですから、
(少なくとも、人間の力では完全までたどり着くことはできないので)
完全な理論で、世の中を完全に記述することはできません。

数学に心奪われた人は、ある意味、完全でない現実に悲観して、
数学という完全な世界に逃げ込んだ人間ともいえるのです。

また、逃げ込んだではないにしても、一度はいると抜け出せない、
麻薬のような魅力を持っている世界なのかもしれません。

こんな意味で、数学は病気だ、ということができるのでしょうか。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近、ボチボチと覗かせていただいております。普段では理系話ができないのでとても面白く読んでいます。感謝。
数学屋になれなかったデモシカ教師
2010/10/16 00:30
逆に曖昧なものを取りこぼし続けているのが数学のようですね。
mathmatica
2012/09/01 19:17

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