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zoom RSS なぜ電気離れが起こるのか?

<<   作成日時 : 2010/07/14 03:10   >>

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理系離れということが言われて久しいのですが、
よくよく分析してみると、必ずしも理系離れは進んでいません。

特に医学部や薬学部などは、近年人気が高まっていますし、
理学部の人気も堅調です。

ですが、工学系の人気が落ちてきているのは確かであって、
それが、理科離れとして取り上げられるのですね。


そして、その工学部の中でも、地盤沈下が顕著な分野があります。
それは「電気」なのです。

工学部は建築、化学、機械、電気、など専門分野(学科)別に
入試を行うのが一般的なのですが、
工学部の中で、電子工学の人気が近年急降下しています。

また、東大では、3年進級時に専門分野を決定するのですが、
その中でも、電子工学の人気が落ちて、定員に満たないことも
起こっているらしいです。


電子工学は、1990年代くらいまでは、非常に人気のある分野で、
工学部の中では、一番成績のよい学生が集まっていました。
それがこの体たらくです。

一体、「電気」に何が起こったのでしょうか?


一番に思いつくのが、電気メーカーの不振です。

戦後の高度経済成長を支えてきた原動力の一つが
ソニーやパナソニック、日立、東芝、NEC、富士通
などに代表される電気メーカーです。

これらのメーカーが電気に対し先進的なイメージを作り、
優秀な学生を集めてきたのです。

しかし、近年これらの企業が慢性的な
不振状態に陥っています。

特に、2000年以降は、韓国や台湾メーカーの躍進が大きく、
日本メーカーは存在感を薄くするばかりです。

その状況は、メディアでも取り上げられているので、
学生の意識にも大きく影響を及ぼすわけです。


逆に言えば、電子工学の人気回復の特効薬は、
電気メーカーの業績回復とビジョン、
これにかかってくるわけです。

子ども向けに、電子回路教育を行ったりしても、
(もちろん、それは悪いことではないのですが)
本質的な問題解決にはならないでしょう。


しかし、そもそも電子工学の人気は回復すべきなのかという
本質的な問いも残っていると思います。

つまり、戦前は紡績産業が花形産業でした。
それが、次第に自動車や電気産業に移ってきました。

それと同じように、電気産業も寿命を迎えているのではないでしょうか。

もちろん、我々の生活に欠かせない産業ですから、
完全になくなってしまうことはありません。

しかし、日本という国と若者の夢を背負って
伸びていくべき分野なのかというと、そうでないのかもしれません。

そう考えると、この電気離れは、ある意味不可避ともいえます。
電気業界に身をおく私としても、残念な話なのですが。


ただし、その場合、電気に代わる産業を立ち上げなければなりません。、
日本の若者に夢を与えられるような新産業を!

それが見えてこない事が、この国の閉塞感に直結しているのです。


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