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zoom RSS 放射能障害は確率的である

<<   作成日時 : 2011/04/02 11:16   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

原発の事故で、煮え切らない情報に
イライラされている人も多いと思います。

「直ちに障害はない」
「でも念のため…」

こんな発表を繰り返していると、
はっきりさせてくれ、と思ってしまいます。


しかし、これはある意味しかたがないこと
でもあるのです。

なぜなら、放射線障害というものは、
「確率的」なものだからです。


放射線の障害は人間の細胞分裂の仕組みに
悪影響を与えます。

つまり、正常な細胞分裂では
自分と同じコピーが作られるのに対して、
放射線の影響でコピーが作られなかったり
間違えた細胞が作られることがあります。

それが、放射線の人体への悪影響なのです。


これがわかると、誰が放射線に弱いか
理解できると思います。

つまり、細胞分裂がとても活発、
すなわち成長期にある乳児など、
さらに胎児はもっと影響が大きいと考えられます。

ですから、妊婦はレントゲンなどでも
放射線の被ばくを厳しく制限されるのです。

さらに、成人でも細胞分裂が活発な
生殖器などは、影響を受けやすいのです。

逆に言うと、細胞分裂が活発でない人は
放射能の影響は受けにくいことになります。

つまり、高齢者は影響を受けにくいのですね。

ロシアのチェルノブイリ近辺では、この考えに基づいて
老人だけ住む村があるとも言われています。


さて、少し話を戻しますが、
放射線は細胞分裂に悪影響を与えます。

でも、そうはいっても、人間は、
強力な修復能力を持っています。

異常な細胞分裂が行われたとき、
それを修復したり、異常細胞を殺す働きです。

この働きで、異常な細胞分裂のほとんどは
体内で修復されてしまいます。

実は、放射線の影響以外でも、
細胞分裂の異常は頻繁に起きているので
その程度のことですぐ悪影響があっては
人間はそもそも生きていけないのです。


この状況を例えてみます。
宝くじを買うことを考えてみましょう。

ただし、この宝くじは当たると良いことがあるのでなくて
1等が当たると体に悪影響を与える、悪い宝くじです。

こんな宝くじは引き受けたくないのですが、
生きている以上200〜400枚くらいは
引き受けざるをえません。

ここで、今の事故で出ているレベルの放射線を浴びると
さらに1枚の宝くじを引き受けないといけません。

この1枚は確かに当たりを引く確率を高くしますが、
既に引き受けている300枚程度の宝くじからみれば
微々たるものです。

「そのくらい、なんともないじゃん」
と言ってしまっても良いかもしれないでしょう。


今は、病気で亡くなる人の中では、
ガンで亡くなる割合がとても高いです。

放射線がなくても、ガンになる確率が数十%あるのに
それが0.1%増えたところでそれが何になるでしょう。

個人としては無視してもよい数字です。
こんなものを気にするくらいであれば、
喫煙や飲酒を控えた方が、よほど体に良いでしょう。


ただし、ここで話を終わらせるわけにもいきません。
たとえ0.01%であっても、確率的には、
1万人の中には、この影響を受ける人が出てきてしまうのです。

たとえ、非常に少数であっても、
人命に関わる話ですので、無視するわけにもいきません。

1万人に1人なら良いのか?10万人に1人なら良いのか?
一体どこに線をひくのか。大変難しい問題です。


「放射線は大丈夫だ!」
「放射線は危険だ!」

今、起こっている議論は、
放射能の害が確率的であるために悩んでいる
専門家の苦悩なのです。

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