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zoom RSS 「想定外」が技術を強くする

<<   作成日時 : 2011/05/07 23:23   >>

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原発事故の津波への対策の話で
「想定外」という言葉が使われています。

その言葉を聞いて、そんなことを予想さえできないのか?
と思われる方もいるかもしれませんが、
「想定外」と「予想外」は違うものなのです。


よく考えてみれば、
例えば、この施設は5mの津波を「想定」しています。
という説明に対して、
「じゃあ10mはどうなの?100mはどうなの?」
という指摘は誰でもできる簡単なものです。

つまり「予想外」ではないのです
その他にも、隕石が落ちてきたらどうなる、とか
飛行機が突っ込んだらどうなる、など
予想する自体は難しいことではありません。


しかし、そんなことばかり言っていては
絶対にモノはできませんので、
どうしてもどこかで妥協する必要があります。

その妥協ポイントこそが、「想定」なのです。

つまり、「想定」とは、予想できる事象の中で
仮定の元に、経済合理性なども考慮して
人間がある引いた線ということです。

この線を越えると「想定外」となるわけですが、
これは当然、可能性としては起こりえることです。

これで、「絶対安全」なんてものは、
存在しえないことがわかると思います。


さて、このように「想定」は不完全なものですが、
それを完全に近づけてくれるものが「想定外」なのです。

「想定外」の事故が起こるたびに、
人々はそこから多くを学び、後に生かしてきました。

そうやって、航空機などの安全性は
事故の度に高められて、
現在の水準に至っているのです。

つまり、「想定外」こそが技術を強くするのです。


今回、福島で不幸な事故が起きましたが、
それにより世界中の原発の安全性が高まることは
間違いありません。

ただし、それでも可能性はゼロではありません。


逆に、「想定外」が絶対受け入れられない技術であれば、
(例えば失敗すると地球が爆発してしまうとか…)
それは使うべきではありません。

人類が「使わない」という選択を受け入れられるかは
また別の問題なのですが…。


個人的には、今回の事故で一番問題だったのは
事故そのものを「想定」していなかった
ことだと思われます。

事故はある確率で必ず起こるもの、
原発については、この当たり前の認識が
どこかでゆがめられていたのです。

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